長閑やか
のどやか
形容動詞
標準
tranquil
文例 · 用例
そのかげをのどやかに嬰児匍ひいで鵞の鳥を捕らむとて岸ゆ落ちぬる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
だが、それを見送って、のどやかに眉一つ動かさずにいる準之助氏の態度も、落着いたものだった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
弟の「羽根たたき」の、のどやかな音に耳をかたむけながら雑誌の表紙を、やたらに新らしい絵は何だか私に分らないと思って見て居る。
— 宮本百合子 『午後』 青空文庫
小田原の海ほど高い波がよせないので、つれて景色ものどやかで、見て居ても快い。
— 宮本百合子 『冬の海』 青空文庫
男には似合しからねど、すべて優形にのどやかなる人なり、かねて高名なる作家ともおぼえず心安げにおさなびたり。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
稀には国々の麗わしき少女を、花のように笑めるおもわ、月の光りのように照れる面とうたって、肌の艶極めてうるわしく、額広く、愁の影などは露ほどもなく、輝きわたりたる面差晴々として、眼瞼重げに、眦長く、ふくよかな匂わしき頬、鼻は大きからず高すぎもせぬ柔らか味を持ち、いかにものどやかに品位がある。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
目もはるかに、麥畑が青くつづいて、菜の花畑は黄で、そのずつとむかうに桃圃のある、うち展けた、なだらかな起伏の、平凡すぎるほどのどやかな田園風景が好きだつた。
— 長谷川時雨 『春宵戲語』 青空文庫
毎日毎晩牧師館から、土人達の唄う讃美歌の声がさものどやかに聞えて来ました。
— スタンレー探検日記 『沙漠の歌』 青空文庫
作例 · 標準
海辺の長閑やかな風景に心を奪われ、時間が経つのを忘れた。
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週末は都会の喧騒を離れて、長閑やかな田舎で過ごしたい。
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カフェの窓から見える庭園は、いつも長閑やかな雰囲気に包まれている。
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