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早技

はやわざ
名詞
1
標準
文例 · 用例
――きらり、玉散る銀蛇が、星月宵にしゅッと閃めいたと見えるや、実にぞっと胸のすく程な早技でした。
後の旗本退屈男 旗本退屈男 第三話 青空文庫
「相変らず緩漫だな」 緩漫と思い込んだあげく、現に眼覚しい早技で取って投げられていながら、津田はこう評するよりほかに仕方がなかった。
夏目漱石 明暗 青空文庫
』悪魔が長い鞭を一と振りすると、電光石火の早技で一頭の馬が祖父を背に乗せてパッと跳ねあがつた。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
と思うと、ぐっとひねった居合腰、同時に眼にもとまらぬ早技でひゅういと空にうなった切支丹十字の呪縛剣、たちまちそれを、やんわり振りかぶった大上段の構えは――寂としてさながら夜の湖面。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
「目にも止まらぬ早技です」 キシさんは静かに進んでいきました。
豊島与志雄 金の目銀の目 青空文庫
見事な手練と早技とで、捕虜達をしばっている荒縄を、ぶつりぶつりとたち切りました。
豊島与志雄 金の目銀の目 青空文庫
瀬沼は、早技をやったのだ。
片岡義男 彼のオートバイ、彼女の島 青空文庫
ごぞんじなら、教えていただきたい」「伊那丸さまは、ご僧と一しょに斬りこんできた六部のひとが、おそろしい早技でどこともなく連れていってしまいました。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫