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錦絵

にしきえ
名詞
1
標準
nishiki-e
文例 · 用例
灰で塗られた雪田は、風の吹きつけた痕らしく、おもてに馬蹄形の紋をあらわしている、焼岳の右の肩から遠くの空へ、飛騨の白山つづきの山脈が、広重の錦絵によく見るような、古ぼけた煤色をぼかしている。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
太田道灌の「富士の高根を軒端にぞ見る」という歌は、余りに言い古されているとしても、江戸から富士を切り捨てた絵本や、錦絵や、名所|図会が、いまだかつて存在したであろうか。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
安政六年版の玉蘭斎貞秀画、富士登山三枚続きの錦絵には、「小御岳、花ばたけ、しゃくなぎ多し」とあるから、昔から多かったものと見える。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
これも貞秀の錦絵に「牛が窪、四時雪あり」とあるから、昔ながらの雪と見えるが、今ではかえって、ここの万年雪を、人が言わないようだ。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
翁の影太く壁に映りて動き、煤けし壁に浮かびいずるは錦絵なり。
国木田独歩 源おじ 青空文庫
「此家に何だね、僕ン許のを買ってもらった、錦絵があったっけね。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
「私が学校で要る教科書が買えなかったので、親仁が思切って、阿母の記念の錦絵を、古本屋に売ったのを、平さんが買戻して、蔵っといてくれた。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
」 と納戸へ入って、戸棚から持出した風呂敷包が、その錦絵で、国貞の画が二百余枚、虫干の時、雛祭、秋の長夜のおりおりごとに、馴染の姉様三千で、下谷の伊達者、深川の婀娜者が沢山いる。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の庶民にとって、多色刷りの錦絵は憧れの役者や景勝地を知るための娯楽だった。
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浮世絵美術館で、歌川広重が描いた当時の息遣いを感じる鮮やかな錦絵を鑑賞した。
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現代のイラストレーターが、錦絵の独特な構図と色彩感覚を作品に取り入れている。
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