煤竹
すすたけ異読 すすだけ
名詞
標準
soot-colored bamboo (coloured)
文例 · 用例
「笹や、笹々笹や笹、笹を買わんせ煤竹を――」 大高うまい、と今呼ばれた、件の(鼬みめよし)が、笹をわざと、島田の上で、ばさばさと振りながら、足踏をして唱出した。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
声を揃えて、手拍子で、「笹を買わんせ煤竹を――」 ここで三音諧張上げる。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
驚いて見ているうちに、今度は腰から煤竹筒の汚ない煙草入を出して、その蝋燭の火で美味そうに何服も何服も刻煙草を吸うのであったが、まだ発車していないので、荷物なんかを抱えて通抜けようとする奴なんかが在ると、翁が殺人狂じみた物凄い眼を上げて、ジロジロと睨むので、一人残らず引返して出て行く。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
勘次の家を包んだ火は屋根裏の煤竹を一|時に爆破させて小銃の如き響を立てた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
講談師の話によると、其角が煤竹売の大高源吾に出会つたのも矢張り両国橋の上だつたといふ事だから、其角といふ男は、閑さへあれば両国橋の上をうろ/\してゐたものと見える。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
入口の左右の壁には、煤竹を二本に渡した楕円形の小窓が開けられて居たが、その窓は恰も此家の両つの眼の様に見えた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
何処の珈琲店にもある焦茶の薄絹を張った、細い煤竹の骨の、帳と対立とを折衷したものが、外の出入りの目かくしになって、四鉢ばかりの檜葉や槙の鉢植えが、あんまり勢いよくはなく並べられている。
— 長谷川時雨 『一世お鯉』 青空文庫
兄は煤竹の柄のついた置きランプを一台さげた儘、急ぎ足に其処を歩いて居りました。
— 芥川龍之介 『雛』 青空文庫
作例 · 標準
この茶道具は、美しい煤竹の風合いを活かして作られている。
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煤竹色の着物は、派手さはないが非常に上品な印象を与える。
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古民家の天井から、貴重な煤竹を取り出して再利用する。
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標準
bamboo duster (with the leaves still attached at one end)
作例 · 標準
大掃除の際、煤竹を使って高い所の埃を払い落とした。
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おばあちゃんは手慣れた手つきで、煤竹を操って天井を掃除している。
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昔ながらの煤竹は、細かい隙間の汚れを取るのに重宝する。
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ウィキペディア
煤竹(すすだけ)とは、古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹のこと。100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが特徴。煙が直接当たっている部分は色濃く変色しているが、縄などが巻かれて直接煙が当たらなかった部分は変色が薄く、ゆえに1本の竹に濃淡が出て美しい表情をもつ。昨今は煤竹そのものの数が希少傾向にあり、価格は1本で数十万円以上することも普通である。
出典: 煤竹 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0