桜貝
さくらがい異読 サクラガイ
名詞
標準
Nitidotellina nitidula (species of tellin)
文例 · 用例
――海岸へ出たからつて、波が一つ寄るぢやなし、桜貝一つあるんぢやあない。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
浜の真砂の中から桜貝を拾う子供のような好奇心の追究を一時中止して、やや冷静に立ち帰って考えてみると、これはむしろなんでもない事のようである、統計数学上の込み入った理論を持ち出すほどでなくとも、簡単なプロバビリティの考えから、少なくも原理の上からは、説明のつく事である、というふうに考えられて来た。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
山茶花の花びらは、桜貝。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
もし、これは、桜貝、蘇芳貝、いろいろの貝を蕊にして、花の波が白く咲きます、その渚を、青い山、緑の小松に包まれて、大陸の婦たちが、夏の頃、百合、桔梗、月見草、夕顔の雪の装などして、旭の光、月影に、遥に(高濶なる碧瑠璃の天井を、髪|艶やかに打仰ぐ)姿を映します。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
たらいの中には桜貝の櫛と笄が浮んでいるだけであった。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
漣の寄する渚に桜貝の敷妙も、雲高き夫人の御手の爪紅の影なるらむ。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫
桜貝、阿古屋貝、撫子貝、貝寄の風が桃の花片とともに吹くなどという事は、竜宮を疑わないものにも、私ども夢のように思われたもので。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
肩にたれた髪から潮の薫りが流れ出して、足許には渚の桜貝が散りそうです。
— 宮本百合子 『ようか月の晩』 青空文庫
作例 · 標準
遠い昔、海岸で拾った桜貝を大切に持っている。
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桜貝は、その名の通り桜の花びらのような淡いピンク色が特徴だ。
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彼は桜貝をモチーフにしたアクセサリーをデザインしている。
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