蓬餅
よもぎもち
名詞
標準
文例 · 用例
白魚の吸物だけはおいしかつた、蓬餅も。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
夜、冬村君来庵、お節句の蓬餅を貰つた、さつそく焼いて食べる、うまいうまい、つゞいて樹明君来庵、上機嫌だ、塩昆布茶をすゝりつゝ話す、そしておとなしく別れた、すこし淋しかつたが。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
停車場前の茶店に腰を下ろして、蓬餅を眺めながら汽車論を考えた。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
……植物に属する季のもの初午、蓬餅、出代。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
」雛 さんがさんじふにちといつて、三月三日には蓬餅をこしらへ、今年は寒いので蓬がこまいの、暖かで大きいの、などと語りあつてはゐても、昔から地には雛祭りはなかつた。
— 芥川龍之介の囘想 『二つの繪』 青空文庫