浮き荷
うきに
名詞
標準
flotsam
文例 · 用例
「お客様が、金創の薬をくれると云うきに、つけてもろうたらどう」「なに、金創の薬」と、云って老婆は頭をあげた。
— 田中貢太郎 『鍛冶の母』 青空文庫
じんみんたちが、こころからしたっていた皇帝が、こんど、ごびょうきにかかられて、もうながいことはあるまいという、うわさがたちました。
— NATTERGALEN 『小夜啼鳥』 青空文庫
――それからは、日にまし、雪どけのようきになって、とうとう春が、やってきました。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
うまやぼうきに力を入れ、糞尿相混じた汚物を下へ下へとはきおろしてきたのである。
— 伊藤左千夫 『箸』 青空文庫
この菫花うりの忍びて泣かぬは、うきになれて涙の泉|涸れたりしか、さらずは驚き惑ひて、一日の生計、これがために已まむとまでは想到らざりしか。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
数ならぬみくりや何のすぢなればうきにしもかく根をとどめけん とほのかに書いた。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
永禄十二年十月武田信玄三増山の備えを小田原勢が撃って大敗した時、北条美濃守|氏輝、既に危うきに臨み心中に飯綱権現を頼み、只今助けくれたら十年間婦女を遠ざけますと誓うた。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
さるを故なき感情に激して、国家を危うきに導くごとき妄動するとは何事かっ。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
作例 · 標準
例句