御上手
おじょうず
名詞
標準
文例 · 用例
恋のお歌だけは、あまり御上手でないと、あの鴨の長明入道さまもおつしやいましたが、忍ビテイヒワタル人アリキなどとお歌の端にはお書き込みになつて居られるものの、それこそまるで絵そらごと、長明入道さまの言ひ方に従へば、ウソでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
「ぢや英語は御上手でせう」 令嬢はいゝえと云つて、心持顔を赤くした。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
「じゃ英語は御上手でしょう」 令嬢はいいえと云って、心持顔を赤くした。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
「皺が少し出來たのね」「何うせ僕の御手際ぢや旨くは行かない」「なに兄さんだつて、さう御上手ぢやなくつてよ。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
今の日本の社会は――ことによったら西洋もそうかも知れないけれども――皆な上滑りの御上手ものだけが存在し得るように出来上がっているんだから仕方がない」 兄はこう云ってしばらく沈黙の裡に頭を埋めていた。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
女は御上手だ事とか、御上手やなとか、何とか云って賞めていた。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
「皺が少しできたのね」「どうせ僕の御手際じゃ旨く行かない」「なに兄さんだって、そう御上手じゃなくってよ。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
あなたもよっぽど法螺が御上手でいらっしゃる事」と細君は非常に感心する。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫