相身
あいみ
名詞
標準
文例 · 用例
(気の毒だね、)(ほんとうにお可哀相でございますよ、)と婦人は相身互、また一倍と見える。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
万一かたきが勝った場合には、その藩中で腕におぼえのある者が武士は相身互い、義によって助力するとかいって斬って来る。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
武士は敵味方に別れても相身互いじゃと存じたによって、かほどまで寛大な取扱いをいたしたのは、われらが寸志じゃに、それが各々方に分からなかったとは心外千万じゃ。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
――他人に聞かせるのは惜しい程の事だが、何事も相身互の世の中だから。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
「うむ、まあ海のうえでは、船のりと船のりとは相身互いだ。
— 海野十三 『火薬船』 青空文庫
すこしでいいから、なんとか融通してやったらどうじゃ」 虎船長は、若い日の船乗り生活の追憶からして、相身互いの説もちだした。
— 海野十三 『火薬船』 青空文庫
相身互いでございます」鳰鳥は誇ろうともしなかった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
ナーニ武士は相身互いでさあね」才蔵はすっかりいい気持ちだ。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫