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遣らせ

やらせ異読 ヤラセ
名詞
1
標準
staged event
文例 · 用例
当家のお母堂様も御存じじゃった、親仁こういう事が大好きじゃ、平に一番遣らせてくれ。
――其一幕―― 錦染滝白糸 青空文庫
あの欄干から飛込ませろ、……女房は帰らぬぞ、女房は帰らぬぞ、と羽で天井をばさばさ遣らせろ。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
説教や祈祷などを遣らせると、大人も及ばぬような巧いことを遣りおったそうですけえ」「それで話が演説調になるのだ、形式的になるのだ、あの厭な上目を使うのは、祈祷をする時の表情だ」と時雄は心の中に合点した。
田山花袋 蒲団 青空文庫
それを細君が嫌つて、一週間も前に彼の用事で彼の実家へ遣らせられた時に、「家ぢや土用干だつたので、長持の底から斯んなものが出て来たの。
牧野信一 スプリングコート 青空文庫
今日英学でも遣らせようと言うには他に好い学校が無いんですもの。
島崎藤村 桜の実の熟する時 青空文庫
甚だしいのは男の方で一家の団欒といふ事を、無理に遣らせて見ても、一向に何らの興味を感ぜぬのさへある。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
「坂東彦三郎も御噂申出、兎角駿河へ參りたい/\と計申居候」の句は、人をして十三驛取締の勢力をしのばしむると同時に、※堂の襟懷をも想ひ遣らせる。
森鴎外 壽阿彌の手紙 青空文庫
殺人犯を捕える参考のために、人殺しの実演を遣らせるようなもんだからね。
夢野久作 爆弾太平記 青空文庫