賤視
せんし
名詞
標準
文例 · 用例
世間には往々職業というと賤視して顰蹙するものもあるが、職業は神聖である。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
賤視すべきものでは無い。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
井侯が陛下の行幸を鳥居坂の私邸に仰いで団十郎一座の劇を御覧に供したのは劇を賤視する従来の陋見を破って千万言の論文よりも芸術の位置を高める数倍の効果があった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
彼らは鎌倉・室町時代には、キヨメ或いは河原ノ者と呼ばれて、社寺都邑の掃除夫・井戸掘り・駕輿丁・植木屋などの雑職をつとめ、勿論その職掌上、世間から幾分賤視されてはいたであろうが、決して彼らのみが特別に穢れたものとして、疎外されるという様な事はなかったに相違ない。
— 喜田貞吉 『エタに対する圧迫の沿革』 青空文庫
ことにその賤視されたのは、必ずしも彼らばかりではなかった。
— 喜田貞吉 『エタに対する圧迫の沿革』 青空文庫
葬儀の世話もする、屍体の取片づけもするという事になって、所謂|隠坊に堕落してしまっては、名は良民の守戸たるシュクでいても、世間から賤視せられるに至るのは、けだしやむをえなかったでありましょう。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
この時には旧来の貴族は実力を失って、ただ惰力によってのみ旧来の状態を維持しているに止まり、実力はむしろ彼らから賤視された武士階級にあった。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
しかしその部下の職業が賤視されてみると、自然その部長の身分にもさしひびく。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫