擬す
ぎす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to imitate
文例 · 用例
翁は、時には、手を長くさし出して地平の線に指尖を擬する。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
医者が姫君を診察するとき、心臓の鼓動をかたどるチンパニの音、脈搏を擬する弦楽器のピッチカットもそんなにわざとらしくない。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
たとえばド・ヴァレーズ伯爵がけしからぬ犯行の現場から下着のままで街頭に飛び出し、おりから通りかかったマラソン競走の中に紛れ込み、店先の値段札を胸におっつけて選手の番号に擬するような、卑猥であくどい茶番はヤンキー王国の顧客にはぜひとも必要なものであろう。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
だから、ジュリアンを自分に擬するのは滑稽だったしジュリアンの真似をするのはあわれな猿真似にすぎなかった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
(下略) 嘯詠寒山に擬すの句は、此老の行為に照せば、矯飾の言に近きを覚ゆれども、若夫れ知己に遇わずんば、強項の人、或は呉山に老朽を甘んじて、一生|世外の衲子たりしも、また知るべからず、未だ遽に虚高の辞を為すものと断ず可からず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
攻防いづれがいづれか不明だが、記には「爰に将門|罷まんと欲すれども能はず、進まんと擬するに由無し、然して身を励まして勧拠し、刃を交へて合戦す」とあるに照らすと、何様も扶等が陣を張つて通路を截つて戦を挑んだのである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
孀母は堂に在り、子にあらずば誰か養はん、田地は数あり、我にあらずば誰か領せん、将門に睦びて云※、乃ち対面せんと擬す」とある。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
十三篇は蓋し孫子に擬する也。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
標準
to enter someone as a candidate
標準
to press (e.g. a weapon against someone's back)
標準
to compare