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鬱気

うっき
名詞
1
標準
gloomy
文例 · 用例
かの女は鬱気の性質から、顔の色はやや蒼白かった。
岡本かの子 高原の太陽 青空文庫
」「では余ツ程私の容色は憂鬱気だつたのだな。
牧野信一 ピエル・フオン訪問記 青空文庫
」 私はこの上ツ調子の態度が気に喰はなかつたので、子供の時犬を飼はなかつたわけぢやないのだが、さう言葉を誇張して、そして殊更に憂鬱気な態度を示した。
牧野信一 鸚鵡の思ひ出 青空文庫
何処の国の、何時の時代のことか知らないが――古い、夢のやうに壮麗な都市の裏町にあるイダーリアといふ小さな憂鬱気な構えの酒場の店先きである。
牧野信一 山彦の街 青空文庫
帰りついた時分にはすつかり醒めてしまつた上に、眠らうとするとギターの青年が何時までも憂鬱気な曲を奏でながら恋人の気嫌をとつてゐるのが耳について樽野は一層眠れなかつたのだ。
牧野信一 円卓子での話 青空文庫
おそらく彼も私のそれを眺めた時そんな気がしたに違ひないのだらうが、私を笑はせ鬱気を払ふために強ひてあんな冷かしを云つたのであらう、私の心には今はそれ程の努力もない……。
牧野信一 環魚洞風景 青空文庫
レヴェズ氏はフロックに灰色のトラウザー、それに翼形カラーをつけ、一番最後に巨体を揺って現われたが、先刻礼拝堂で遠望した時とは異なり、こう近接して眺めたところの感じは、むしろ懊悩的で、一見心のどこかに抑止されているものでもあるかのような、ひどく陰鬱気な相貌をした中老紳士だった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
その席へ悠然と坐った時、道場一杯に充ちていた、不安と鬱気とが一時に、快然と解けるような思いがした。
国枝史郎 名人地獄 青空文庫
作例 · 標準
例句