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名詞
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標準
文例 · 用例
吹屋の姐さんは吃驚した半身を店から出せば、筆屋の老翁は二三歩往來へ進み出て、共に引き行く人浪の趾を見送る事、少時たり。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
嵐のやうな心の歴史は終つてしまつたもののやうにそこから繰れる一つの緒もないもののやうに燃ゆる日の彼方に睡る。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
それほど霧で眼界を窄められていた、それだけまた神経が鋭く尖っていた、自分たちから一間ばかり、先へ離れて、雷鳥がちょこちょこ歩いて行く、こっちで停まれば向うでも停まる、歩けば先へ立って行く、冥府から出迎いにでも来た悪鳥のように、この鳥の姿が消えるとき、自分たちの運命も終を告げるように。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
この山の美しさは、恍として私を蠱惑する。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
その時|忽として、二十五―二十七節の大思想が彼に光の如く臨んだ。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
馬鹿を云え、縁談の前へ立って、讒口なんぞ利こうものなら、己の方が勘当だ、そんな先生でないのだから、と一言にして刎ねられた、柳橋の策|不被用
泉鏡花 婦系図 青空文庫
女中はちょうど、台所の何かの湯気に隠れたから、その時は誰も知らなかったが、知れずに済みそうな事でもなし、またこれだけを切取っても、主税の迷惑は隠されぬ、内へだって、新聞は他に二三種も来るのだけれども、そんな事は不関
泉鏡花 婦系図 青空文庫
――次いで、四日と経たないうちに、小川写真館の貸本屋と向合った店頭に、三人の影像が掲として、金縁の額になって顕われたのであるから。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫