御新
ごしん
名詞
標準
文例 · 用例
鹽花こそふらね跡は一まづ掃き出して、若旦那退散のよろこび、金は惜しけれど見る目も憎ければ家に居らぬは上々なり、何うすれば彼のやうに圖太くなられるか、あの子を生んだ母さんの顏が見たい、と御新造例に依つて毒舌をみがきぬ。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
御新造は驚きたるやうの惘れ顏して、夫れはまあ何の事やら、成ほどお前が伯父さんの病氣、つゞいて借金の話しも聞ましたが、今が今私しの宅から立換へようとは言はなかつた筈、それはお前が何ぞの聞違へ、私は毛頭も覺えの無き事と、これが此人の十八|番とはてもさても情なし。
— 一葉女史 『大つごもり』 青空文庫
塩花こそふらね跡は一まづ掃き出して、若旦那退散のよろこび、金は惜しけれど見る目も憎ければ家に居らぬは上々なり、どうすればあのやうに図太くなられるか、あの子を生んだ母さんの顔が見たい、と御新造例に依つて毒舌をみがきぬ。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
「それじゃ御新造かね。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
手廻りの使いに遣ったのに、大分後れたにもかかわらず、水口の戸を、がたひし勢よく、唯今帰りました、あの、御新造様、大丈夫でございます。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
こんなに御新造さんが気をつけてなすったお世帯だのにッて、へん、遣ってやあがら。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
義理にゃ叶わねえ、御新造の方は、先生が子飼から世話になった、真砂町さんと云う、大先生が不承知だ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
無理でも通さにゃならねえ処を、一々|御尤なんだから、一言もなしに、御新造も身を退いたんだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫