天の一角
てんのいっかく
名詞
標準
point of heaven
文例 · 用例
吾等兩人を乘せたる輕氣球は、印度洋の天空を横切つて、北へ/\と二千哩以上も、櫻木大佐等の家から離れたと思はるゝ頃、遙か/\の天の一角に、雲か、煙のやうに、大陸の影が認められた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
新聞に出ている武田さんの写真は、しかしきっとして天の一角を睨んでいた。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
その笑ひが消えると、急に怖ろしい顔になつて、爛々たる眼であらぬ天の一角をいつまでも凝視した。
— 牧野信一 『悲しき項羽』 青空文庫
黒雲を劈いて天の一角から一角に流れて行く電光の姿はまた私に本能の奔流の力強さと鋭さを考えさせる。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
こうしたことをしていると、何時の間にか、心が清浄に澄んで来て、父母の霊が、遠い/\天の一角から、自分のしていることを、微笑みながら、見ていて呉れるような、頼もしいような懐しいような、清々しい気持になっていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
さっきまで首をふっていた大きな聴音ラッパは、今は天の一角をさしてすこしも動かない。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
そのときゴウゴウゴウと、天の一角から、底ぢからのある聞きなれない怪音がひびいてきた。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
かうしたことをしてゐると、何時の間にか、心が清浄に澄んで来て、父母の霊が、遠い/\天の一角から、自分のしてゐることを、微笑みながら、見てゐて呉れるやうな、頼もしいやうな懐しいやうな、清々しい気持になつてゐた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
この秘境は、まさに天の一角のような美しさだ。
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彼が描いた絵には、天の一角に輝く星が表現されていた。
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修行僧は、天の一角を目指して厳しい修行に励んだ。
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