しどけない
しどけない
形容詞
標準
slovenly
文例 · 用例
そんなお前のしどけない姿を、醜い澁面を私は今まで見た事がなかつたのだ。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
其のかはり、衣服は年上の方が、紋着だつたり、お召だつたり、時にはしどけない伊達卷の寢着姿と變るのに、若いのは、屹と縞ものに定つて、帶をきちんと〆めて居る。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
處へ、細君はしどけない寢衣のまゝ、寢かしつけて居たらしい、乳呑兒を眞白な乳のあたりへしつかりと抱いて色を蒼うして出て見えたが、ぴつたり私の椅子の下に坐つて、石のやうに堅くなつて目を※つて居る。
— 泉鏡花 『怪談女の輪』 青空文庫
萌黄、淡紅しどけない夜の調度も部屋々々にあからさまで、下屋の端には、紅い切も翻々する。
— 泉鏡太郎 『飯坂ゆき』 青空文庫
」 やがて博士は、特等室にただ一人、膝も胸も、しどけない、けろんとした狂女に、何と……手に剃刀を持たせながら、臥床に跪いて、その胸に額を埋めて、ひしと縋って、潸然として泣きながら、微笑みながら、身も世も忘れて愚に返ったように、だらしなく、涙を髯に伝わらせていた。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
はだかる襟の白さを合すと、合す隙に、しどけない膝小僧の雪を敷く。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
背後について、長襦袢するすると、伊達巻ばかりに羽織という、しどけない寝乱れ姿で、しかも湯上りの化粧の香が、月に脈うって、ぽっと霧へ移る。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
燈火に対して、瞳|清しゅう、鼻筋がすっと通り、口許の緊った、痩せぎすな、眉のきりりとした風采に、しどけない態度も目に立たず、繕わぬのが美しい。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも髪がしどけないままで、どこかだらしない印象を与える。
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寝起きのしどけない格好で、宅配便を受け取ってしまった。
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休日の昼下がり、しどけない姿でソファに横たわって本を読んでいた。
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