惜しがる
おしがる
動詞-五段-ラ行
標準
to appear to regret something
文例 · 用例
そんな不人情がよくも出來るものだと涙を流して口惜しがる女もゐた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
口惜しがるのも無埋はない。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
私のこんな情ない有様を、母や兄が見たなら、どんなに残念がることか、地団駄踏んで口惜しがることだろう、としきりに悲しく思っても、もはや私は、意志のブレーキを失っている。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
子爵が頭を振りながら、「お止しなさい、お揃いじゃ、女郎が口惜しがるでしょう、罪だ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
女は口惜しがる度に小田島を強く小突く。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
怪我もしていない―― それが決して冗談に言っているのではなく、いかにも此の男の無事なのを口惜しがる、つまり自分が前から期待していたような惨劇の犠牲者にならなかったことを憤っているように響くのだ。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
そいつが人の欲しがる巨万の富、人の惜しがる生命、もしくは最も人の昂奮する国際問題なぞに対して行われた奸悪を向うにまわして超人的な活躍をするんだから、大人が喜ぶ筈だよ。
— 夢野久作 『探偵小説の正体』 青空文庫
「汝はたくさん悪いことをしながら、まだ一本の毛を惜しがるのか」 海石はしっかと豕をつかまえてその毛を抜いた。
— 田中貢太郎 『劉海石』 青空文庫
作例 · 標準
例句