仇同士
かたきどうし異読 てきどうし
名詞
標準
mutual enemies
文例 · 用例
ああいう稼業には上方者が多いなかで、どっちも生粋の江戸っ子でしたから、自然おたがいの気が合って、兄弟も同様に仲がよかったんですが、それが妙なことから仇同士のような不仲になってしまって、一つ楽屋にいても碌々に口も利かないほどになったんです」 二人が不仲になった原因はこうであった。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
非情の人形にも仇同士の魂がおのずと籠ったのであろうか。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
いくら仇同士であろうとも、操りの人形に魂がはいって、敵と味方とが夜なかに斬り結ぶなぞという、そんな不思議が世にあろう筈がない。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
これからも末長くおつきあいを願おうと思っているのに、お互いに仇同士のような料簡をもっていては、どうも面白くありませんからね。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
口先では体裁のいいことを言っているけれど、女なんて心の中じゃみんな仇同士だわ」 日頃からフェミニストをもって任じていた三四郎は、女からこの現実的な訴えをきいて、虐げられた女を虐げられた状態のままに享楽しようとしていた自分の矛盾を恥じた。
— 平林初之輔 『山吹町の殺人』 青空文庫
日は暮れている、あたりに人はなし、もうこうなれば仇同士の喧嘩になるよりほかはありません。
— 岡本綺堂 『鴛鴦鏡』 青空文庫
生きている間は仇同士のようにしていても、死ねば仏じゃ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「こうしてお前と親しゅうなりながら、お前のお師匠さまはわたしを仇のように呪うているお人、そのお弟子なりゃお前とわたしも仇同士、二人の行く末はどうなろうかのう」 千枝太郎も引き入れられるような寂しい心持になった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
作例 · 標準
数世代にわたり、あの二つの名家は仇同士として激しい対立を続けてきた。
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運命の悪戯か、仇同士の家の息子と娘が恋に落ちるという悲劇が起きた。
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「いつまで仇同士で憎み合っているつもりだ?」と村長が若者たちを一喝した。
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