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綜括

綜括
名詞
1
標準
文例 · 用例
幾百種の新聞雑誌に散見する議論には頗る高尚なるもの多きを、余は通信員となりし日より、曾て大学に繁く通ひし折、養ひ得たる一隻の眼孔もて、読みては又読み、写しては又写す程に、今まで一筋の道をのみ走りし知識は、自ら綜括的になりて、同郷の留学生などの大かたは、夢にも知らぬ境地に到りぬ。
森鴎外 舞姫 青空文庫
幾百種の新聞雑誌に散見する議論にはすこぶる高尚なるも多きを、余は通信員となりし日より、かつて大学にしげく通いし折、養い得たる一隻の眼孔もて、読みてはまた読み、写してはまた写すほどに、今まで一筋の道をのみ走りし知識は、おのずから綜括的になりて、同郷の留学生などの大かたは、夢にも知らぬ境地に到りぬ。
森鴎外 舞姫 青空文庫
幾百種の新聞雜誌に散見する議論には頗る高尚なるも多きを、余は通信員となりし日より、曾て大學に繁く通ひし折、養ひ得たる一隻の眼孔もて、讀みては又讀み、寫しては又寫す程に、今まで一筋の道をのみ走りし知識は、自ら綜括的になりて、同郷の留學生などの大かたは、夢にも知らぬ境地に到りぬ。
森鴎外 舞姫 青空文庫
本集には既刊の「邪宗門」「思ひ出」「雪と花火」「真珠抄」「白金の独楽」「わすれなぐさ」「白秋小唄集」「とんぼの眼玉」等の諸詩集と、未刊の三崎詩集「畑の祭」、及びその後諸雑誌に載せたまゝ公刊の機を失つた大正五年の諸作、それに加ふるに、「邪宗門」前の少年期の長篇その他を綜括した。
北原白秋 「白秋詩集」序 青空文庫
革の手袋だの、白い襟巻だの、美くしい笑い顔だの、長いコートだの、続々記憶の表面に込み上げて来たが、それを綜括ったところでどこからもこの問に応ぜられるような要領は得られなかった。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
「禍福はあざなえる繩の如し」という道学的フレーズとは違った意味で、人生は幸福、不幸の全綜括だと思う。
一九二九年(昭和四年) 日記 青空文庫
此書は寶暦四年、和上の滅後六年に刊行されたる、本文僅かに廿七葉の小著述に過ぎざれども、我邦に於て苟くも著述の流別を理會して、書籍の綜括的批判を爲したる、此書の如きは罕なり。
内藤湖南 敬首和尚の典籍概見 青空文庫
もしこれらの一切の事情を綜括し、同時に出生記録簿における周知の脱漏と近年の我国人口の周知の増加を考慮して、出生の人口に対する真の比率が一対三〇であると仮定し、更に現在の死亡率を前述の如くに四〇分の一と仮定すれば、最近の報告に現われている洗礼の死亡に対する比率にほぼ近いものが得られる。
AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 人口論 青空文庫