殺し文句
ころしもんく
表現名詞
標準
clincher
文例 · 用例
そしたら、十番館で踊っていただけなくなりますわねえ」 これくらいの殺し文句は、陽子も使えるくらい、――頭がよかった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
ここで西に「今入社すれば取締役にしてやるけれど、二年後にはお前の席はないぞ」と殺し文句をかまされ、同社の八番目の社員となった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
意見アラバ来ル×月×日迄ニ意見書ヲ提出スベシ』 と、あっさり殺し文句があって『左記』のところには、『本願ノ要旨ハ、義手ヲ人体ニ添架スルニ在ルモノト認ム。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
傷だらけの心の臓、履歴付の殺し文句――さういふなかでは、聖書はいつち平凡な進物である。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
禿木によって、文学的には硯友社亜流の桃水などより、遙に新しく濁りない空気をもたらされたのであろうが、そのデリケートな脆弱さが、却ってそれとはなしの殺し文句をいうことも知っている桃水の成熟を偲ばせるせいか、一葉の思い出の上に深まる恋の苦しさは、この二十六年が絶頂の如くあった。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
「今アスキーに来れば取締役になれるけれど、二年後にはお前の入る余地はなくなるよ」 そう殺し文句をぶつけて、西はショップとの絆の切れた古川を口説いた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
』しかし彼は、それに対して一向気のない返事しかしなかったので、折角気持のいい殺し文句も水の泡であった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
然し椋原孔明氏は泰然として騒がざること山岳のごとく、沈思黙考ほしいままに詩神の国をかけめぐつて、あらゆる技巧、あらゆる至妙の殺し文句を総動員した。
— 坂口安吾 『金談にからまる詩的要素の神秘性に就て』 青空文庫
作例 · 標準
「この限定セールこそが、まさに我々の殺し文句ってわけさ!」
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