果たすて
はたすて
動詞
標準
文例 · 用例
只其の家庭問題を、彼是云うて居る夫子其の人の家庭が、果して能く整うて居るのであろうか、平生円満な家庭にある人などは、却って家庭問題の何物たるかをも知らぬと云うような事実がありはせまいか、是れは少しく考うべき事であると思う。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
果して妻は糟毛がお産をしました。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
また近年出て来た『歌経標式』でありますが、奈良朝の末の光仁天皇の宝亀年間に藤原浜成が作ったという序があって、歌の種類とか歌の病というようなことを書いたもので、そんな時代にこんな書物が果して出来たかどうか疑問になるのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
しかしながら、例えばコンスタンタン・ギイやドガアやファン・ドンゲンの絵が果して「いき」の有するニュアンスを具有しているであろうか。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
その形式そのものが果して「いき」の客観化であるか否かは全くの別問題である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また事実として、たとえばダンディズムと呼ばるる意味は、その具体的なる意識層の全範囲に亙って果して「いき」と同様の構造を示し、同様の薫と同様の色合とをもっているであろうか。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これは馬鹿げた非難だと一口でいってしまえばそれまでのことであるが、また考えようによってはいい機会でもあるから、果してこの非難が当っているかどうかを、私は出来るだけ客観的に自分について調べてみたいと思う。
— 九鬼周造 『伝統と進取』 青空文庫
果して自由詩は「詩」であるかどうか。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫