二念
にねん
名詞
標準
two ideas
文例 · 用例
将軍家に於いても、ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し、ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から、このやうなお歌をお作りになつたので、なんの御他意も無かつたものと私どもには信ぜられるのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
無時性の散亂心とは、一時に二念も三念もあつて散亂するのだ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
人といふものは、一時に二念は懷き得られないものであるから、此の一刹那は碁を思ふ、彼の一刹那は電報を思ふ、といふやうに刹那々々に氣が彼方へ行つたり此方へ來たりする、氣は靜かに一處へ注定する譯には行かぬのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
無時性の散乱心とは、一時に二念も三念もあって散乱するのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
人というものは一時に二念は懐けないものだから、此の瞬間は碁を思い彼の瞬間は電報を思って、瞬間、瞬間に気が彼方へ行たり此方へ来たりする、気を静かに一所へ集中できないのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
花聟君は彼を愛するに二念無く、彼を遇するに全力を挙げたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
凡夫なればはらもたち、いつくしきものが、おしい、ほしいとおもう一念がおこるとも、二念をつがず、水にえをかくごとく、あらあさましやと、はらりと思い切り、なに心なくむねん、むそうにしておわし候わば、それこそまことの御心にて候え…………親鸞 そのあたりは清い、涼しい法然様のおこころがよくあらわれている。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
然しお馨さんの渡米には、二念なく賛同した。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
彼は二念を抱き、どちらの道に進むべきか決めかねていた。
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大事な決断を前にして、彼の心には二念が生じていた。
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二念なく目標に向かって進むことが成功の鍵だ。
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