鴇色
ときいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
pink (wing colour of crested ibis) (color)
文例 · 用例
あたし未だやっと十三になったばかりなのよ――』と、抜け落ちてしまって一つかみにも足りない髪を、大きな鴇色のリボンで結んだ女が云った。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
Y君はその女が、公園で最初の夜に、自分に云い寄った鴇色のリボンの女に似ているような気がしてならなかった。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
薄鴇色の下着の模様をほのかに透かす、黒地の薄物を着た女、まあいわば先年帝展に描いた後ろ向き立姿の婦人が、やや斜めの横顔を見せたとでもいう見当、それが裳長く床几に掛けた足許近く、二枝三枝萩の小枝が風情を添えているというような図です。
— ――喜久子姫御用の「春秋屏風」その他―― 『画道と女性』 青空文庫
赤や、鴇色や、模様のあるのや、色とりどりの腰巻が確かに五六枚は干してある。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
鴇色の細紐を締めたとく子がその中へ入る。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
封筒の寸法は縦四寸、横二寸三分、鴇色地に桜ン坊とハート型の模様がある。
— 谷崎潤一郎 『卍(まんじ)』 青空文庫
雪子が這入って来て見ると、長椅子一つだけを残して、テーブルや肘掛椅子を全部取り除け、絨毯を一方へグルグル巻きにして片寄せ、妙子が部屋の中央に、潰し嶋田に鴇色の手絡を掛けた頭で、この間の手紙にあった衣裳、―――葡萄紫に雪持ちの梅と椿の模様のある小紋を着て、傘を持って立っていた。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
それは大そう蒸し暑い晩のことでしたが、ナオミは白っぽい、ふわふわした、薄紫の葡萄の模様のあるモスリンの単衣を纏って、幅のひろい、派手な鴇色のリボンで髪を結んでいました。
— 谷崎潤一郎 『痴人の愛』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は鴇色の着物がよく似合う。
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夕焼け空が鴇色に染まり、美しい景色を作り出した。
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この鴇色のリップスティックは、肌なじみが良いと評判だ。
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