黒める
くろめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to blacken (something)
文例 · 用例
おかしいのは、ある時白さぎを見て「からす」と言ッたことで、「さぎ」を「からす」に言い黒めるという俗諺が、この子だけにはあたりまえなのです。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
茄の緑なせる時、赭く黒める時、いづれ好からぬは無く、蜂の巣なせるものも見ておもむき無からず。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
物の影を黒めれば黒めるほど、その物の存在がいよ/\くっきり浮き出されて来るように、死の深まりを知らないで生の歓びの高さは突き止められない。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
願くは来りて、再、汝が黒める髪にかざせしほの暗き花を見せしめよ。
— THE CELTIC TWILIGHT 『「ケルトの薄明」より』 青空文庫
ここらあたりは一面の草原なれば、春のころは野焼きのあとの黒める土より、さまざまの草|萱萩桔梗女郎花の若芽など、生え出でて毛氈を敷けるがごとく、美しき草花その間に咲き乱れ、綿帽子着た銭巻、ひょろりとした蕨、ここもそこもたちて、ひとたびここにおり立たば春の日の永きも忘るべき所なり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
艦橋をおりて武男は右舷速射砲台に行けば、分隊長はまさに双眼鏡をあげて敵の方を望み、部下の砲員は兵曹以下おおむねジャケットを脱ぎすて、腰より上は臂ぎりのシャツをまといて潮風に黒める筋太の腕をあらわし、白木綿もてしっかと腹部を巻けるもあり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
くろめる渦巻きのなか淋しき、うめきをやする。
— 漢那浪笛 『おびえ』 青空文庫
作例 · 標準
美容師は、染料を使って彼女の髪を少しずつ黒めていった。
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墨で文字を書き、紙に深い色を黒める。
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舞台の照明が落ち、背景がゆっくりと黒められた。
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標準
to talk wrong into right
作例 · 標準
彼は自分に都合の悪いことを、巧みな話術で黒めてしまう癖がある。
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どんなに言い訳をしても、事実を黒めることはできない。
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会議で、彼の発言は明らかに自分の失敗を黒めるものだった。
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