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片口

かたくち
名詞
1
標準
lipped bowl
文例 · 用例
「お前の片口ばかりでは判らん。
お文の魂 半七捕物帳 青空文庫
その手前には、モンペイをはき、髪をくる/\巻きにした女達が掘りおこされた鉱石を合品で、片口へかきこみ、両脚を踏ンばって、鉱車へ投げこんでいた。
黒島傳治 土鼠と落盤 青空文庫
片口は無いと見えて山形に五の字の描かれた一升徳利は火鉢の横に侍坐せしめられ、駕籠屋の腕と云っては時代|違いの見立となれど、文身の様に雲竜などの模様がつぶつぶで記された型絵の燗徳利は女の左の手に、いずれ内部は磁器ぐすりのかかっていようという薄鍋が脆げな鉄線耳を右の手につままれて出で来る。
幸田露伴 貧乏 青空文庫
――嬰児が、二つ三つ、片口をきくようになると、可哀相に、いつどこで覚えたか、ママを呼んで、ごよごよちゃん、ごよちゃま。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
」 見ますとね、下の店前に、八角の大火鉢を、ぐるりと人間の巌のごとく取巻いて、大髻の相撲連中九人ばかり、峰を聳て、谷を展いて、湯呑で煽り、片口、丼、谷川の流れるように飲んでいる。
泉鏡花 白花の朝顔 青空文庫
それから先のことは、なにぶん一方のお国が死んでいるので、善昌の片口だけではよく判りませんが、ともかくも二人が酒を飲むことになって、お国が油断して酔ってしまったところを、善昌が不意に絞め殺したらしいのです。
蝶合戦 半七捕物帳 青空文庫
お家騒動を起こすつもりであったかどうだか、万力の片口ばかりでは判りません。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
二三|日の間は片口や摺鉢に入れた葬式の時の残物を喰べて一|家は只ばんやりとして暮した。
長塚節 青空文庫
作例 · 標準
彼は手慣れた様子で、片口から徳利へと日本酒を注いだ。
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この備前焼の片口は、煮物を盛り付けるのにちょうどいい大きさだ。
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冷酒を片口に移し、ガラスのお猪口と一緒に客に出した。
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2
標準
one side of a story or argument
作例 · 標準
彼の片口だけを聞いて、全てを判断するのは早計だろう。
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公平を期すために、双方の片口をじっくりと聞く必要がある。
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部長はいつもAさんの片口ばかり信じて、私の言い分を聞いてくれない。
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