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魚灯

ぎょとう
名詞
1
標準
lights to lure fish
文例 · 用例
私が誘魚灯を抱へてゐるのです。
牧野信一 ランプの便り 青空文庫
」 と私は、両眼をしばたゝいて、外を見降して見ると、それは、沖に出そろふた夜釣り船の誘魚灯の……と知ると同時に、哀れな科学者の全身は一陣の竜巻に吹きまくられた木の葉のやうに「無智の大空」に吹き飛び、やがてハラハラと、原始森の古沼の上に散りかゝる片々に砕けてゐた。
牧野信一 ラガド大学参観記 青空文庫
」鴎丸は、舳先におしたてた公園の瓦斯灯のやうに巨大な新しい誘魚灯の手入れをしながら、あの日に、あまりの永雨で気をくさらせてゐる連中が誰を憎むといふわけでもなしに(つまり天を憾んで――)あられもない大立廻りの喧嘩が始まり、樽野が奇妙な仲裁役になつてしまつたことを云ふのであつた。
牧野信一 円卓子での話 青空文庫
サト子は、でたらめな鼻唄をうたいながら、行きどころのないタマシイのように家のなかを彷徨い歩いていたが、どの部屋へ行っても、集魚灯をつけた底引の漁船が、目の下に見える。
久生十蘭 あなたも私も 青空文庫
魚灯をつけた漁船は、まだ、あきらめずにやっている。
久生十蘭 あなたも私も 青空文庫