雄松
おまつ
名詞
標準
black pine
文例 · 用例
雄松だけは外国にはないからな。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
雄松の幹のうねりが強く車窓に流れていった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
雄松崎の白沙青松は、主峰が大きな溪によつて二つに分れてゐる處から流れ落ちて來る急角度の傾斜を成した比良川の溪流が直ちに湖水に迫つて汀に土砂を押流したところに出來てゐる。
— 琵琶湖めぐり 『湖光島影』 青空文庫
雄松崎は近江舞子の名、遊覽者の眼を欺かず、洗つたやうな清い汀に靜かな小波が寄せてゐる。
— 琵琶湖めぐり 『湖光島影』 青空文庫
また一方は雄松(植物学界では黒松という)一方は雌松(同じく赤松という)を用うるのが実いえば正しい訳だ。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
また松の枝が幹に輪生している有様は車座に坐りて睦み合う一家|団欒の相とも観るべく、また雄松は幹の膚黒みて強健なれば男の勇敢豪壮を表わし、また葉も剛ければ不撓不屈の精神を表わしており、また雌松はその幹の色赤ければ女の赤心貞淑を表わし、かつ葉は柔らかなれば温順な心情を表わしているともいえる。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
この村の身上は、何といっても高い数十本の雌松雄松である。
— 野鳥雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
私は北国の雪の上に舞い降り、君は南国の蜜柑畑に舞い降り、そうして、この少年たちは上野公園に舞い降りた、ただそれだけの違いなのだ、これからどんどん生長しても、少年たちよ、容貌には必ず無関心に、煙草を吸わず、お酒もおまつり以外には飲まず、そうして、内気でちょっとおしゃれな娘さんに気永に惚れなさい。
— 太宰治 『美男子と煙草』 青空文庫
作例 · 標準
例句