聖学
せいがく
名詞
標準
文例 · 用例
これは仏教の言葉で、聖学を志す者の為の語ではないが、甚だ巧みに学問の光景を説明している。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
そうかと云って聖学は禅宗などのように、或る朝に「突然に悟る」というようなことを狙うものでは無い。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
学問思弁の道に切磋琢磨の努力を重ねるのが聖学の建前である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
ただ范鵬が「一貫の趣旨は聖学の肝要也」などと言って一貫の趣旨を問いたのに答えて、「聖人は軽々しく一貫の趣旨を弟子に告げなかった、ただ曽子だけが之を聞くことが出来、次いで子貢が之を聞く、そして曽子は深く信じ、子貢は尚疑いを残す。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
一行の通弁役に聖学院の大束直太郎氏が居た。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
佐久間は易理に通じ、「聖学を講明し、心に大道を識る」を説く。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
はあい、と掘立小屋の中から鈍重な返事が聞え、赤錆びたトタンの扉をめくって、長髯をしごきながら、ひょろ長い李聖学の顔が出た。
— 火野葦平 『糞尿譚』 青空文庫
彦太郎が舌打して、旱魃で水量の減った唐人川に沿うて下って行くと、背中に、掘立小屋の中で、妙な節廻しで李聖学が朝鮮の歌を呶鳴っている声が聞えた。
— 火野葦平 『糞尿譚』 青空文庫