武者絵
むしゃえ
名詞
標準
warrior picture (genre of ukiyo-e)
文例 · 用例
石榴口には花鳥風月もしくは武者絵などが画いてあって、私のゆく四丁目の湯では、男湯の石榴口に『水滸伝』の花和尚と九紋龍、女湯の石榴口には例の西郷・桐野・篠原の画像が掲げられてあった。
— 岡本綺堂 『思い出草』 青空文庫
武者絵を描いた柘榴口のなかで都々逸の声は陽気らしくきこえたが、客は四、五人に過ぎなかった。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
日本画壇には考へてみれば風俗画家と呼ばれる画家が至つて少ないのはどういふ原因であらうか、武者絵作者を、風俗画家の範疇に加へるといふことはこの場合差控へたい、歴史画家は厳密な意味では、風俗画家ではないのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
しかも世間には武者絵作者も加へて、人物画だけを純粋に画材として取扱つてゐる作家は少ないし、その中でもまた、美人画ばかり描いてゐるといふ作家は少ない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
契月氏描くところの武者絵の表情を、較べてみたらいい。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
何といふ契月氏自身の顔によく似てゐることか、つまり契月氏は武者絵に於いては、自画像を描いてゐるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
契月氏の武者絵の人物の顔が、作者自身の顔に似てゐて、美人画に於いては、ある共通的な美しさを当てはめてゐるといふことは、然もそのことで決して絵がマンネリズムにも陥らず、作品が決して類型的に堕さしめないといふところに、契月氏の隠れた実力があるのであり、人に知れない謙遜な勉強の仕方もあるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
今世間の一部では契月の武者絵は、何となく弱い感じだといふ批評もある。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
浮世絵には、勇ましい武者絵が多く描かれている。
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歴史資料館で、江戸時代の貴重な武者絵が展示されていた。
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この屏風に描かれた武者絵は、作者の力強い筆致が感じられる。
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ウィキペディア
武者絵(むしゃえ)とは、歴史・伝説・軍記物などに登場する英雄・豪傑・武将や、その合戦の場面を描いた絵のこと。特に江戸時代から明治時代に描かれた浮世絵の様式のひとつを指す事が多い。
出典: 武者絵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0