耐力
たいりょく
名詞
標準
文例 · 用例
今ならばこのような本を読む忍耐力のある人はない。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
手を抜いたごまかしの作品でも何でもよい、とにかく抜け目なくジャアナリズムというものにねばって、二十年、先輩に対して礼を尽し、おとなしくしていると、どうやらやっと、「信頼」を得るに到るようであるが、そこまでは、私にもさすがに、忍耐力の自信が無いのである。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
モシ、君ガ充分ノ親切心ト忍耐力トヲ保有シテイルナラバ、君ノ今日ノ用事ヲコノ紙片ニ書キシタタメテ欲シイ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
露西亜の女が各国で乞食と売春と恋慕のために深い忍耐力を養っている間妾一人が堅気にはなれないのです。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
また因循の質にてテキパキ物事の捗らぬ所があるが、生来忍耐力に富み、辛抱強く、一端かうと思ひ込んだことはどこまでもやり通し、大器晩成するものなり……」 一字一句が思ひ当り、この文章がわづかに楢雄を慰めた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
五 さあ、その、ふわふわと縦に動く白いものが、次第|低に、耐力なく根を抜いて、すっと掻巻の上へ倒れたらしい心地がすると、ひしひしと重量が掛って、うむ、と圧された同然に、息苦しくなったので、急いで、刎退けに懸ると、胸に抱合わせている手が直ぐに解けず、緊着けられているような。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
またそれ以下の人たちのことは、忍耐力の強さ、月日の長さ短さによって、それ相応に好意的な返事をするのだね」 と源氏が言っている間、顔を横向けていた玉鬘の側面が美しく見えた。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
たといあなたにどんな過失どんな誤謬があろうとも、それを耐え忍び、それを許す事においては主キリスト以上の忍耐力を持っているのを僕は自ら信じています。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
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耐力 とは、その材料が耐えうる力のこと。耐力の値を超えたとき、その材料は塑性変形をはじめる。
出典: 耐力 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0