詮ずる
せんずる
動詞
標準
文例 · 用例
そりゃ分らんが、しかし詮ずるに火事がある一条だ。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
「大空の雲を当てにいずことなく、海があれば渡り、山があれば越し、里には宿って、国々を歩行きますのも、詮ずる処、ある意味の手毬唄を……」「手毬唄を。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
私の偏執と自我と自尊と嫉妬のために、詮ずるに烈しい恋のために、――三年の間、夜に、日に、短銃を持たせられた、血を絞り、肉を刻み、骨を砂利にするような拷掠に、よくもこの手が、鉄にも鉛にもなりませんでした。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
手品師は詮ずるに半ば死したる小六の身のそのうつくしく艶かなりし鳩尾一斤の肉を買いしなり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
即ち人と家とは、榮えるので、恁る景色の俤がなくならうとする、其の末路を示して、滅亡の兆を表はすので、詮ずるに、蛇は進んで衣を脱ぎ、蝉は榮えて殼を棄てる、人と家とが、皆他の光榮あり、便利あり、利益ある方面に向つて脱出した跡には、此地のかゝる俤が、空蝉になり脱殼になつて了ふのである。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
汝一人ならどうにか中くらいにでも食えようが、詮ずる処、妻子|眷族、つづいては一類一門のつながりに、稼がないではいられないからだよ。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
即ち人と家とは、栄えるので、恁る景色の俤がなくなろうとする、その末路を示して、滅亡の兆を表わすので、詮ずるに、蛇は進んで衣を脱ぎ、蝉は栄えて殻を棄てる、人と家とが、皆|他の光栄あり、便利あり、利益ある方面に向って脱出した跡には、この地のかかる俤が、空蝉になり脱殻になって了うのである。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
詮ずるところ例へば齊の賢相の晏平仲の如きは墨子の最も善しとした人で、同じ賢相でも管仲の如きは三歸反には必ずしも是認されない一つである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫