弁え
わきまえ
名詞頻度ランク #42746 · 青空 35 例
標準
discernment
文例 · 用例
(娘はいよいよ呆れ、何事とも弁えず、目をいよいよ大きく見張る。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
それを通り越して来たものは人力の如何ともすべからざること、人力以上のもののあること、それらを体験的に弁えた人であるが故に、我執も除かれ、万事、実相に明らかな眼で誰人とも応酬出来る。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
さればその間、およそ、時のいかばかりを過ぎたかを弁えず、月夜とばかり思ったのも、明るく晴れた今日である。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
あまつさえ、身のほどを弁えずして、百四、五十里、二百里近く離れたままで人を咒詛う。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
もう前後も弁えず、しばらくも傍には居たたまらなくなって、そのまま、「島野さん、お連様もお見え遊ばしたし、失礼いたしますから、お嬢様にはどうぞ、」も震え声で口の裡、返事は聞きつけないで、引返そうとする。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
媼は、誰とも、いかなる氏素性の少年とも弁えぬが、去年秋銃猟の途次、渋茶を呑みに立寄って以来、婆や、家は窮屈で為方がねえ、と言っては、夜昼|寛ぎに来るので、里の乳母のように心安くなった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 五十八 少年を載せた巌は枝に留まった梟のようで、その天窓大きく、尻ッこけになって幾千仭とも弁えぬ谷の上へ、蔽い被さって斜に出ている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
されば……干鯛貝らいし、真経には、蛸とくあのく鱈――」 ……時節柄を弁えるがいい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
標準
knowledge