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楷梯

かいてい
名詞
1
標準
文例 · 用例
で子供が眼を覺ました時のやうに、眼をひツ擦ツてゐると、誰かギシ/\音をさせて、狭い楷梯を登つて來る。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
お房は、其には頓着なく楷梯を上りきると、先づがたびしする雨戸を三枚啓けて、次に手ばしこく蒲團を畳んで押入へ押籠む……夜の温籠は、二十日鼠のやうに動くお房の煽と、中窓から入ツて來る大氣とに冷されて、其處らが廓然となる。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
要するに彼位の年輩の青年が、一人前の人間になる楷梯として、修むべき事、力むべき事には、内部の動搖やら、外部の束縛やらで、一切手が着かなかつたのである。
夏目漱石 青空文庫
顔の醜いのを自認するのは心の賤しきを会得する楷梯にもなろう。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
品川堀を渡って、展望台の方へ行くと、下の畑で鉢巻をした禿頭の爺さんが堆肥の桶を担いで、したが、終に女児と犬を下に残して片手|欄を握りつゝ酒樽の薦を敷いた楷梯を上った。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
北へ、折れて西へ、折れて南へ、三|重の楷梯を上って漸く頂上に達した。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
大町見物の第一楷梯は仁科三湖である。
石川欣一 可愛い山 青空文庫