胡座
あぐら
名詞
標準
文例 · 用例
」 と毛むくじゃらの大胡座を掻く。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
」 主人は大胡座で、落着澄まし、「吝なことをお言いなさんな、お民さん、阿母は行火だというのに、押入には葛籠へ入って、まだ蚊帳があるという騒ぎだ。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
椽側に居た白痴は誰も取合はぬ徒然に堪へられなくなつたものか、ぐた/\と膝行出して、婦人の傍へ其の便々たる腹を持つて来たが、崩れたやうに胡座して、頻に恁う我が膳を視めて、指をした。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
いや、軈て此の鯉を料理して、大胡座で飲む時の魔神の姿を見せたいな。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
」十八「怪我、過失、病気なら格別、……如何に虚気なればと言つて、」 雪枝は老爺に此を語る時、濠端の草に胡座した片膝に、握拳をぐい、と支いて腹に波立つまで気兢つて言つた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
暗に透かすと、背の高い大な坊主が居て、地から三尺ばかり高い処、宙で胡座掻いたも道理、汀へ足代を組んで板を渡した上に構込んで、有らう事か、出家の癖に、……水の中へは広い四手網が沈めてある。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
雪枝は胡座を組直した。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
宿へも祠へも帰らねえで、此処へ確乎胡座を掻けさ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫