幻辞.com

風呂番

ふろばん
名詞
1
標準
文例 · 用例
ですがね、これはお宅の風呂番が説破しました。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
風呂番をしながら、蜜柑箱に腰かけ、ちろちろ燃える石炭の灯をたよりに学校の宿題を全部すましてしまう。
太宰治 女生徒 青空文庫
」 満州から引揚げて来た銀造が、昔の二号だった貴子と、その貴子にうませたチマ子のいる田村を頼って、板場(料理人)の下廻りでも風呂番でもいいから使ってくれと、かつては鉄成金だった五十男の男を下げて転がり込んでから、ちょうど四日目の土曜日の晩、銀造は貴子の所へ来ていた章三を見たのだった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
その温泉は鉱泉を温める仕掛けになっているのだが、たぶん風呂番が火をいれるのをうっかりしているのか、それとも誰かが水をうめすぎたのであろう。
織田作之助 秋深き 青空文庫
――水を計りますから、自から同じ間をもって、カーンと打つ……」「慰みに、それを仕掛けたのは、次平と云って、山家から出ましたが、娑婆気な風呂番で、唯|扁平い石の面を打つだけでは、音が冴えないから、と杵の当ります処へ、手頃な青竹の輪を置いたんですから、響いて、まことに透るのです。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
反橋の渡り廊下に、椅子に掛けたり、欄干にしゃがんだりで話したのですが、風呂番の村の一つ奥、十五六軒の山家には大いのがある。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
筧の水の小添水は、二十一秒、一つカーンだ、と風呂番が言いますが、私の安づもりで十九秒。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
――内証で、風呂番に聞いて見ました。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫