総浚い
そうざらい
名詞
標準
文例 · 用例
わたしが舞台以外に彼を見たのは、二十四年の七月、歌舞伎座の楽屋における総浚いの時だけで、個人としては全然面識もなかったが、見るところ、若い芸人には似合わない不愛嬌な、いわゆる傲岸不屈といったような人物であるらしかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
「ようしこれで皆の財産総浚いにしてやるぞ。
— 宮本百合子 『縫子』 青空文庫
五ツごろから、こんどは品川宿の入り口に網を張ってもどりの客の総浚い。
— 両国の大鯨 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……これ六平や、そなたは路考に生写し、好いたらしいの総浚い。
— かごやの客 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
小説の上で書きのこした“木曾余聞”とか前後の著者雑感を一応|総浚いしておこうと思う。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫