好もしい
このもしい
形容詞
標準
nice
文例 · 用例
その後四つ五つとなると、私は大概の玩具よりも遥かに釘だの戸車だの卦算だのを愛するやうになるのだが、それは何かうまく云へないまでも大変我乍ら好もしいことのやうに思はれてならない。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
而して、勿論それは好もしいことであると同時に、その裏にはまた少々悲しい事情もなかつたとは云へぬ。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
純白に襞の多い着物と、頭の白い花の冠が非常によく似合い、私に持って来たクリスマス・プレゼントのチョコレートの箱の飾リボンの縁が、清楚にうつり合った色彩は、私に思わずつかつかと傍へ寄らしてしまったような、好もしい感じを与えました。
— 岡本かの子 『伯林の降誕祭』 青空文庫
」○チョコレートを食べられる暇さえある職業だったら職業というものは何という好もしいものでしょう。
— 岡本かの子 『現代若き女性気質集』 青空文庫
野菊の花を見ると身振いの出るほど好もしいの。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
実に粗末なものではあるが、しかし釉の色が何となく美しく好もしいので試しに値を聞くと五拾銭だという。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
これも私の見た内で好もしい映畫の一つだ。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
たとへば秋の温泉塲の靜かな夜更けなどに、好もしい相手と勝負に熱中しながら、相當腕が出來なければ冴た。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
作例 · 標準
爽やかな笑顔で挨拶を返してくれる彼は、誰からも好もしい若者だと思われている。
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古い街並みが大切に守られているこの町には、どこか好もしい懐かしさが漂っている。
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幼い兄弟が仲良く手を繋いで歩いている姿は、見ていて非常に好もしいものだ。
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