露芝
つゆしば
名詞
標準
文例 · 用例
道の露芝、曲水の汀にして、さらさらと音する流の底に、聞きも知らぬ三味線の、沈んだ、陰気な調子に合せて、微に唄う声がする。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
道の露芝、曲水の汀にして、さら/\と音する流の底に、聞きも知らぬ三味線の、沈んだ、陰気な調子に合せて、微に唄ふ声がする。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
「ほんに、云うてるわ」「そんなら、あの、露芝のんは」「どうやろか、―――ちょっとあの帯捜して見て、こいさん」三人のうちで一人洋装をしている妙子は、身軽に彼方此方と、そこらに散らばった畳紙の中味を調べてみて、それを見附けると又姉のうしろへ廻った。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
臣賀は、さらに、他の小者に、松かがりを、庭に焚かせて、露芝の遠くに、ひざまずいていた。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫