海猫
うみねこ異読 ウミネコ
名詞
標準
black-tailed gull (Larus crassirostris)
文例 · 用例
鉄砲の音に驚いて立った海猫が、いつの間にかまた寄って来るのと本質的の区別はないのである。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
(昭和十年十月十四日) * ある若い男の話である、青函連絡船のデッキの上で、飛びかわす海猫の群れを見ていたら、その内の一羽が空中を飛行しながら片方の足でちょいちょいと頭の耳のへんを掻いていたというのである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
啼き声を立てて、無数の海猫が浪のうえに凝まっていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
葉子の家の裏あたりから、川幅は次第に広くなって、浪に漾っている海猫の群れに近づくころには、そこは漂渺たる青海原が、澄みきった碧空と融け合っていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
軍港の候補地だといふ女川湾の平和な、澄んだ海を飛びかふ海猫の群団が、網をふせた漁場のまはりにたかり、あの甘つたれた猫そつくりの声で鳴きかはしてゐる風景は珍重に値する。
— 高村光太郎 『気仙沼』 青空文庫
湾外の出嶋の瀬戸にかかるとそこらの小嶋が海猫の群居でまつ白だ。
— 高村光太郎 『気仙沼』 青空文庫
そして頭の上には海猫というのが啼き舞っているね。
— 伊達政宗の城へ乗込む――仙台の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
「マドロスさん、こりゃ何だい、この鳥は何だか知っているかい、アルバトロスの雛じゃあるまいね」「海猫!
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
例句