身を任せる
みをまかせる
表現動詞-一段
標準
to give oneself to (esp. of a woman to a man)
文例 · 用例
蝶に身を任せる草花のように身を任せた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
肴屋が売ってくれぬのが憎いとか、売ってくれぬような身の上だと知って悔やしいとか、悲しいとか云うのでないことは勿論であるが、身を任せることになっている末造が高利貸であったと分かって、その末造を憎むとか、そう云う男に身を任せているのが悔やしいとか、悲しいとか云うのでもない。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
そのものが彼に宿る時、彼は、ブランコで大きく揺上げられる子供の様に、恍惚として其の勢に身を任せるほかはない。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
勘次は其暮も亦主人へ身を任せる筈で前借した給金を、お品の家へ注ぎ込んだのでお袋は却て悦んで居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
創作家はやはり特に物質上の満足を希ふことなしに、あらゆる不幸と自然現象の順応に身を任せることが、尤も至極なる成長への一手段ではなからうか。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
高く飛ぶことを知るものは、風の力に身を任せることをも知つてゐるのだ。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
私は死に身を任せる覚悟のできていない生活はたしかなものではないと思いだしました。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
Strindberg は伯爵家の令嬢が父の部屋附の家来に身を任せる処を書いて、平民主義の貴族主義に打ち勝つ意を寓した。
— 森鴎外 『沈黙の塔』 青空文庫
作例 · 標準
荒波に揺れる小舟の中で、彼は運命に身を任せるしかなかった。
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彼女は愛する人にすべてを捧げ、心も体も彼に身を任せた。
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疲れた体をソファに身を任せ、静かに目を閉じた。
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