物寂しい
ものさびしい
形容詞
標準
lonely
文例 · 用例
稀れに芥川君を友に得たことは、自分の物寂しい孤獨の生活で、眞に非常な悦びであり力であつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
「何の病人だらう……」と、その刹那にふと眼に殘つた女のほつそりと痩せた、青白い、如何にも物寂しい感じの輪廓を持つた顏を思ひ浮べながら、私は考へた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
丁度、見舞ひに來た友達が歸つて間もない頃の事で、ふと物寂しい氣持になつた私はまた窓際の曲木の椅子に凭りながら、そのすがすがしい病院の庭の暮色を眺めてゐた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
ほんとに陰氣な、物寂しい日ばかりなのだから‥‥‥‥。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
物寂しい漁村がその陰に見えた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
で、白晝の燒芋屋は、呉竹の里に物寂しい。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
……が博多節の文句か、知らず、陰々として物寂しい、表の障子も裏透くばかり、霜の月の影冴えて、辻に、町に、按摩の笛、そのあるものは波に響く。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
けれどもまたそれだけに一層、碌に泊客もないらしいこの宿屋の一室には物寂しい、しみじみとした静閑さがみちていました……と、僕はふと耳を澄ましました。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
作例 · 標準
雨の日は一人でいると、ふと物寂しい気持ちになる。
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広い部屋に一人きりでいると、なんだか物寂しいね。
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卒業して以来、この学校には物寂しい雰囲気が漂っている。
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