矢傷
やきず
名詞
標準
文例 · 用例
老女は矢傷に苦しみながらも、まだ生きていた。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
股に六ヵ所、たま傷、矢傷。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
保名の家来は残らず討たれて、保名も体中刀傷や矢傷を負った上に、大ぜいに手足をつかまえられて、虜にされてしまいました。
— 楠山正雄 『葛の葉狐』 青空文庫
潮焼けしたのや、小鬢に矢傷のあるのや、そういう逞しい顔々が並ぶと道益は、「久しくやらなんだが、猪狩をしようと思っての」 と切りだした。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
おれは生きた」「どこにも、お負傷は」「矢傷の二つや三つ、何のことはない。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
どっかりと、岸辺へからだを落とすと、忍剣はすぐ衣をさいて、ひだりの肘の矢傷をギリギリ巻きしめた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
李応の矢傷はかなり深く、ただ、幸いに致命傷は外れている。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
またの折もございますこと、今日のところはどうぞ一つおひきとりのほどを」「矢傷をうけて、ご療養とは伺ッておる。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫