人面疽
じんめんそ
名詞
標準
mythological growth (tumour) that takes the shape of a human face
文例 · 用例
「誰か友だちを呼んで見せて、人面疽が出来たと巫山戯てやろう」鼈四郎が辞んでも彼は訊入れなかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
隻眼を眇にして睨みながら哄笑している模造人面疽の顔は、ずった偶然によって却って意味を深めたように思えた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
ただ父方の曾祖父が、お月様を猫に噛ませようと長い間努力して成功せず、疲労の結果、人面疽にかかって死んだということがいささか注目に値するだけである。
— 小酒井不木 『二重人格者』 青空文庫
眉を釣り上げ眼をいからせ唇を左右に痙攣させ、憤怒の形相を現わしている様子が、奇病|人面疽さながらである。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
そうして何より気味の悪いことは、人面疽の眼が気絶している紋兵衛の顔に注がれていることで、その眼には憎悪が満ち充ちている。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
人面疽は消えている。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
懐しいといえば人面疽の顔さえ妙に懐しく思われる。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
そうして、人面疽の女の顔は、母親の顔ででもあるかのように、慕わしく恋しく思われる」 葉之助は茫然と坐ったままで動こうともしない。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
作例 · 標準
昔の物語には、人面疽に取り憑かれた人物が登場することがある。
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奇妙な伝説として、人面疽の話が語り継がれている。
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彼は病気で顔に人面疽のようなものができてしまったと嘆いた。
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