石泉
せきせん
名詞
標準
文例 · 用例
「治安元年八月廿八日 以石泉御本写之已了 康平六年七月 於平等院 奉受此経 仏子快算」とあり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
夜九時前品川|石泉へ著、一宿す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
朝五時石泉より乗船、永代橋迄、又同所より乗替、石原御屋敷へ四時過著船。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
虚子選三座の句に院々の高き若葉や京の月 石泉とある。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
六千フィートぐらい降れば、石泉に行きあたるだろうと、たがいに慰め合った。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
博士の推定では、プロピライト道のほうは断念するのほかはなく、安山岩の岩盤をダイナマイトで破壊して、隧道の口を探すことだけが、最後の希望なのだが、その上の天井は、集塊岩が石泉の作用を受けて、軟化しているので、ダイナマイトなどを使用すると、どのような危険が起るか予想できない。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
地下旅行でもっとも困るのは、飲料水の問題であるが、地下には石泉というものがあるから、できるだけ、それを利用すること、岩側に耳を当てると、底流している石泉の音を聞くことができる。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
溢れ出した石泉をすぐ飲もうとすると大|火傷するから、何かに汲んでおいて、じゅうぶん冷ましてから飲むこと。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫