忠魂
ちゅうこん
名詞
標準
loyalty
文例 · 用例
」 翌年の春になつて暖かくなると、忠魂塔の下に遊びに行つたものださうだ。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
忠魂塔といへば忠魂塔の鉄で出来た模型を父は持つてゐた。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
それはその後何時どうしたものか失くなつたが、忠魂塔の周囲の棚が鉛で出来てゐて、それを私や私の弟は、えらく骨折つて抜取つたりしたこともあつたものだ。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
その庭といふのはその後数回築き直されたにも拘らず、その忠魂塔の台石となつた石だけは殆んどその位置を変へず、そしてその忠魂塔も、私が後に出郷してからも、帰省した時には見掛けたやうに思ふが、七八年前帰省した頃から、それは姿を消した。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
平たい石には今もその忠魂塔の鉄銹があるやうに、雨が降ればその銹は流れ出すやうにさへ思ふのだが、それはその後もずつと肉親を離れて東京にゐる、孤独な男の妙な幻想だけのものなのかも知れぬ。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
とまれ私は今書きながらフトその忠魂塔の模型をだつて思ひ出したのだが、それが現に在つたといふことは非常に慥かなのだが、また却つて夢のやうでさへある。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
風光の美、既に人をして去る能はざらしむるに、忠魂長く留まれる処、山河更に威霊を添ふるを覚ゆ。
— 大町桂月 『秋の筑波山』 青空文庫
娘義太夫、おでんや、稲荷ずし、吹矢、小見世物が今の忠魂碑の建っている辺まで続いておりました。
— 上野戦争当時のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
彼の顔には、国に対する忠魂が刻まれているようだった。
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亡き友の忠魂を称え、黙祷を捧げた。
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彼は、家臣として忠魂を尽くすことを誓った。
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