耳遠い
みみどおい
形容詞
標準
hard of hearing
文例 · 用例
しかしそう読むと、今は余り耳遠いからして「ヒル」と訓んで置くといっているのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
私慾を絶滅した完全なる個人と言ひ、相互扶助の感情と言ふが如きは、如何に固陋なる保守的道徳家に取つても決して左迄耳遠い言葉で有る筈が無い。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
中央公論誌上に年四囘づゝ自作の續稿を發表した折、その都度わたしは他郷の人には耳遠い地方語や、過去に流行しても今日では用ゐ方の異なつて來た言葉や、あるひはすでに死んだ言葉や、その他特殊な言葉を見つけることも多かつたが、それを取りいれて草稿を作る場合にも一々自註を附けては置かなかつた。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
片耳遠いK―は、立ったまま首を傾げて二人の顔を見比べていた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
――勿論マーシャの心持全部をそれだけで象徴しているあの、緑なす樫の詩句が、何処か我々に耳遠い「……ありき」と云う調子で第一に暗誦された為、マーシャが変にいやみに、思わせぶりになったと云うことも無くはないが――其那ことでも、慾を云えば、女優の技倆一つで苦にさせずにすむのではあるまいかとも思う。
— 宮本百合子 『「三人姉妹」のマーシャ』 青空文庫
今度の新刊に際し、誤植、誤譯、發音の誤り等を訂正すると共に、不調和を釀さぬ限り、耳遠い古風な語を現用のそれに近づけ、晦澁の譯語を除き、時としては、小註をも加へ、成るべく一讀の下に理解し得られるやうに、と望んだのであつた。
— 新修「ロミオとヂュリエット」の序 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
その証拠には歌人などに万葉時代の言葉を使つて歌を作る人がゐると、耳遠い古語を使ふのは怪しからぬと言ふ非難を生じます。
— 芥川龍之介 『文芸鑑賞講座』 青空文庫
もし古語に耳遠い人があれば、その人は歌人を非難する為に、略解を読むなり古義を読むなり、御自身まづ古語の稽古を積んでかからなければなりません。
— 芥川龍之介 『文芸鑑賞講座』 青空文庫
作例 · 標準
祖父はかなり耳遠いのだが、補聴器をつけるのを頑なに拒んでいる。
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「耳遠い人との会話では、ジェスチャーを交えることでコミュニケーションを助けることができる。」
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大きな声を出す必要があるので、耳遠い親戚との電話の後はいつも喉が痛くなる。
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標準
unfamiliar
作例 · 標準
「この専門分野の用語は、僕にとっては非常に耳遠いものばかりで理解が追いつかない。」
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辺境の地に伝わるというその古い民謡は、現代の日本人には極めて耳遠い調べだった。
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彼女が語る最新のIT技術の話は、アナログ派の私には何とも耳遠い話でしかなかった。
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