夜嵐
よあらし
名詞
標準
night storm
文例 · 用例
冬の夜嵐吹きすさぶころとなっても、がさがさと騒々しい音で幽遠の趣をかき擾している。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
油気も無く擦切るばかりの夜嵐にばさついたが、艶のある薄手な丸髷がッくりと、焦茶色の絹のふらしてんの襟巻。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
その時、颯と吹いた夜嵐に、提灯は暗くなり、小波は白い毛を立てて、空なる鱗形の雲とともに亂れた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
」「何、帰りの支度でゃ、夜嵐で提灯は持たねえもんだで。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
あくる日、雪になろうとてか、夜嵐の、じんと身に浸むのも、木曾川の瀬の凄いのも、ものの数ともせず、酒の血と、獣の皮とで、ほかほかして三階にぐっすり寝込んだ。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
――すぐこの階のもとへ、灯ともしの翁一人、立出づるが、その油差の上に差置く、燈心が、その燈心が、入相すぐる夜嵐の、やがて、颯と吹起るにさえ、そよりとも動かなかったのは不思議であろう。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
時しも颯と夜嵐して、家中穴だらけの障子の紙が、はらはらと鳴る、霰の音。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
嘗てあれほどわたくしの身にひし/\と食い入った諸行無常の小夜嵐も松の音とのみ上の空に聴き澄まして通し過せるのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
夜嵐が窓を激しく打ち付け、眠れなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
山小屋で夜嵐に見舞われ、恐怖を感じた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
夜嵐の翌朝は、あたり一面に木の葉が散っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash