許りか
ばかりか
助詞
標準
not only
文例 · 用例
日本人ばなれする程鼻は高くなったが、眼が釣り上って、容色を増した感が少しも起らなかった許りか、鏡にうつしてみて、まるで自分でもとっつき難い顔になった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
彼はヘーゲルの様な純粋の哲学者を軍人政治家と結び付ける許りか、其思想が彼等軍人政治家の実行に深い関係を有してゐるのだといふ事を説明しやうと試みた。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
てんとりむしと言はれずに首席になることは困難であつたが、私はそのやうな嘲りを受けなかつた許りか、級友を手ならす術まで心得てゐた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
てんとりむしと言はれずに首席となることは困難であつたが、私はそのやうな嘲りを受けなかつた許りか、級友を手ならす術まで心得てゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
日頃、倹約家の葛岡も、きょうは何とも言わない許りか、自分の使い残した僅かの所持金まで全部私に手渡したのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
芸者上りの彼女は純白のドレスの胸にピンクの薔薇をつけて、頭には真紅のターバン、真黒のレースの手袋をはめている許りか、四角い玉の色眼鏡を掛けているではないか。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
しかも桂月氏はその桜の花を決して明るく描かなかつた許りか、陰気にさへも描いてゐたことは、東洋の詩と夢の国としての『日本』の現実的な是正として成功作だといはなければなるまい。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
花の抒情詩人としての小倉氏は、姓名もかはつた許りか画題上の相貌を変へて立ち窺はれたといふことは、相当に驚異的な変り方であらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
彼は日本語が話せるばかりか、英語も流暢に話すことができる。
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この店は料理が美味しいばかりか、値段も手頃だ。
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彼女は容姿が美しいばかりか、心も優しい。
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