欺瞞的
ぎまんてき
形容動詞
標準
deceptive
文例 · 用例
欺瞞的な慈善事業を行った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そうして木下は、僕はもうこんな欺瞞的な家には居らぬ決心をしたといった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
そうして木下は、僕はもうこんな欺瞞的な家には居らぬ決心したといった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
こういう御用新聞の持つ欺瞞的な記事、逆宣伝、ブルジョワ的な教化に対して、「H・Sニュース」は絶え間なく、抗争し、暴露し、それを逆に利用して「鼻をあかして」行かなければならなかった。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
一八六一年にアレキサンダア二世が欺瞞的な農奴解放を行い、ゴーリキイが生れた時分、もう農奴制そのものは廃止されていたけれども、二百五十年にわたったロシアの農奴制によってしみこんだ封建制は、家庭の内に信じられない父の専制、主人と雇人との間の専制主義となって残っていた。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの人及び芸術』 青空文庫
憲法でいっているとおり、九年制義務教育の国家による保障さえ、実際には一つも行われていないとき、いまの社会事情のままでいわれる離婚の自由は、欺瞞的にきこえる。
— 宮本百合子 『離婚について』 青空文庫
……」)を欺瞞的でないものにするためには六・三・三制の文字通りの国庫負担による教育が実施されなければならない。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
戸締りを厳重にするなどは、自分で自分を縛りつけて安心するたぐいの欺瞞的心理に由るものだと、彼は言う。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫